またこちらより。
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070607


業務・システムの視点が欠落した「年金記録漏れ」問題の与野党議論
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMIT0z000005062007


問題点は山積みであることは間違いないのだが、
記事の印象としては出来ない理由探しをしているように見える。
システム化もダメ、問題点の争議についてもハテナマークをちらつかせ、
最後は手作業でやった場合のコスト算出をしてダメっぽいぞと締めくくる。


(..゚Д゚)<できねぇ理由だけ探すならサルでも出来るんじゃ
システム化して対応するってのになんで手作業を試算してるんだ?


職業柄否定的な意見はよく耳にするのだが、1技術者として実際問題できると確信をもって言えることに対しても世の中はそうでないことが多い。
それゆえか、とりあえず「やり遂げるための道筋」を探す習性が身に染み付いたせいか、否定だけの意見は否定したい衝動に駆られてしまう。
ついでに言うと、タイトなスケジュールがあって、出来るかどうかよりもやるかやらないかを迫られた状況下でミッションをこなす際、プランを示しても理解されないことが多い。
誰に理解されないかというと、実際に嘆いている経営層やマネジメント層が〜で、こいつらの知識が足りないから理解できないのを棚にあげて、そのケツを実際に実行する側に説明責任として押し付ける。
貴重な時間を説明用資料作成に割かれて、肝心要のミッションが遅れるってことは珍しくもなんともない。
んでもってそれで遅れたのにまた文句つけられて説明させられるという悪循環にハマる。
必然として「出来ませんでした」という結果に陥るのだが、この問題点を解決するための非常に有効な策は、
初めに技術者を信用し、必要なのならコミットポイントを設定してもいいので、なるべく専門知識のないマネジメント層向けの資料作りから解放することだ。


端的に言えば
(..゚Д゚)<オレ達に任せろ。そして足を引っ張るな。
である。
もひとつおまけに
(..゚Д゚)<でも協力はよろしくね♪
もある。


今回も、政治の世界のパワーゲームが絡むので、足の引っ張り合いになる可能性が目に見えるくらい高い。
予言者を気取りたければ「出来ませんよね」と言えばまず外れないだろう。
実際、足を引っ張っていればタイムリミットまで時間が経つだろうし。

「やる」ためのポイント

・信頼の置けるデータ作り
・システムを「ツール」として活用するための環境作り
データに信頼性がないなら信頼性のあるものを作ったらいい。
一挙にシステム化できないのなら部分的にでも使用するようにしたらいい。
例えば、
100件中100件の自動照合ができないからシステム化を断念するのではなく、
100件中50件でも自動照合できれば良しとすればいい。
少なくとも半分くらい対象件数は減る。
精度を上げ、問題点やボトルネックを解消していけば8割くらいいけるかもしれない。
それは今後も確認ツールとして利用できるものになるだろうし。


実に単純な発想なのだが、当事者ともなるとあれこれ考えすぎ、欲望は膨らみ要求が肥大化し実現不可能になる。
どーせならこれもつけようとかどーせなら未来を見据えてこーしようとか。
完全なシステム化できたところで、確認と見落とし探しという運用確認の時間は必要だし、不具合に対する微調整の時間は見積もらなくていい理由が無い。
であれば、地道に積み重ねていくより他に有効な手段はない。
銀の弾丸なんて夢物語なのだ。
地道に積み重ねるといっても手作業よりは圧倒的に速く確実な方法で行わなきゃ意味がないので
それを考え、実行できるかどうかは大事だなっと日頃から思う。


(..゚Д゚)<これで出来なきゃ他のいかなる手段でも出来はしねぇ。
って割り切りを、コトが一段落するまで後悔しないくらい覚悟してできるかな〜。