こちらで見かけたことより。


ソフトウエアに役立つ「日本型ハードウエア生産法」
元記事のこれを読んで思った。
(,,゚Д゚)<知らない分野を自分なりに理解しようと努めた内容だなこりゃ。
1個人の学習過程が、即ち「現実」ではありえないもの。
ゆえに、さも現実を示唆しているように語らないで欲しいな〜っと感想を持った。


そんなことよりも。
気になった単語が一つ。「要求工学」。
なんじゃこりゃと思い、調べてみたらすぐ出てきた。
第1回 要求工学の概要

要求工学の必要性

多要求工学( Requirements Engineering)は新しい技術ではなく1970年代から議論されている。
ソフトウェア危機が1960年代に認識されたときに、ソフトウェア開発プロジェクトが失敗する主要な原因が要求の欠陥にあると報告されている

ま、これも昔からあることかっと思った最後の部分。

まとめ

本稿では、要求工学の必要性と概要ならびに研究課題を紹介した。
要求工学はこれまで約30年にわたって発展してきた。
今後もこれらの課題にたいして精力的な技術開発が進んでいくことだろう。

(,,゚Д゚)<こいつらの頭の中には時の流れというものが無いのか。


結局、現実に出来る事は増えたにもかかわらず、
それをどうやって使い物にしましょうかっていう話はなかなかつき難いもんだってことだな。
概要の文中にこんなのがあった。

またソフトウェアの誤りを修正するために必要なコストの相対比は、要求分析:設計:製造:試験:保守で1:5:10:50:200であるといわれている[11]。
この理由は下流工程に行くほど、誤りの検出が困難になるだけでなく、手戻りがより多く発生するためである。
したがってできるだけ要求工学プロセスの段階で誤りを発見することが望ましい。

(,,゚Д゚)<私の要求定義にミスはないっと言えるとでも思っているのでしょうか。


要求段階で出来る限りミスを減らす行為には賛成する。
だからといってこの段階でなんでもかんでも見つけれるかと言えばそんなことは出来んっというのが現実だ。
現実に対処するのにはどーしたらいいかを考え、実践しようとしたときにXPやアジャイルがあるのであり、
要求工学なるものだけでなんとかなる代物じゃない。
つまり、「要求工学は至上命題的な課題」じゃなくて、「出来ないよりは出来たほうがいい」くらいのモンだという話だと見た。
そんな程度のものをありがたがるのはウォーターフォールモデルに未だに夢見る輩か、「上流工程」なんて言葉にしがみつく老害かそんな類だろう。
ちなみに、要求定義を行う際に、プログラミングを実体験として知っている技術者がいた場合に先のコスト表における誤りはより一層減る方向に向かうだろうっと思う自分があるのだが、要求工学推奨者はきっとそんなことに頭は回らないのだろうな。


ついでに。
http://d.hatena.ne.jp/suikyojin/20070408でみかけた言葉(原文はこちら
「大人のお絵かき」

個人的には、「モデリング」という言葉よりも、「お絵かき」という日本語の方が実態に近いのではないかと思える。

なんだかとっても同意した。