作業を目の前に、人はどういう思考過程を経るのだろうか?
それぞれあるその過程の行き着く先は「作業を完了させる」。
手法はともかく各人の行うことは、
「己が知りうる中で最も楽に遂行できる方法をとる」はずだ。
そこに外的な制約もあるだろう。が、それもまた考慮材料の一つであると思える。


初心者ならば。
べたべたな方法しか思いつかないものだ。
「1から10までキーボードで入力する」
当人に与えられてある情報は「キーボードは入力するもの」
だろうと想像するからだ。
環境はもちろん与えられたそれしか知ることはない。


熟練者ならばどうだろう?
なんらかのツールを使うだろう。
notepadよりも入力効率のよいテキストエディタを使用するとか、
IDEだったりするかもしれない。
コピー&ペーストも多用する術を心得ている者もいるだろう。
少なくとも初心者よりは作業を遂行する上での選択肢は多いはずだ。


初心者の選択肢は一つしかないゆえに「最も楽な方法」は選ぶまでもないが、
熟練者の選択肢は多岐にわたる。
多岐にわたるがゆえに、個人差がでてくる。
同じツールを使うにしても、「使い方」を考える者がいる。
考えない者もいる。
新しい手法を試すことを生き甲斐にしいている者もいれば、
従来の方法を踏襲することに命をかけているものもいる。


ここで問題にしたいのは「効率がよいのは誰か?」ではない。
選択肢で選ばれる答えが「結果的に効率のよい方法であるためにはどうすればよいか?」である。


新手法挑戦派と従来堅守派のどちらにしてもある程度の作業効率を求められる手法。
それぞれの理由を踏まえた上での選択肢の「最も楽」とかんじられるためには
なにを知らしめておけばよいのだろう?
ここに新入り教育の効率化の鍵が隠されていそうな気がする。
なんとなく従来を踏襲するだけでは人が育つか育たないかは運否天賦になってしまいそうだ。


おいらの業種のやっていることは、
「業務の効率化」と言う名の「作業に従事する人減らし」である。
足を引っ張るやつはできるだけ排除しようということである。
プログラマであれば他のプログラマを駆逐できたりもする。
ぶっちゃけ「使える人間」しかいて欲しくないのである。
現実問題それは難しいので代用案として
「教育して使える人間にする」を選択するのである。


やるからには効率的に。


難儀そうだが、やれたらおいらが楽できるのだ。
きっとできるのだ。
ひだりうちわが待っているはずなのだ(´∀`)