管理するという作業は実に簡単である。
誰かが作ったスケジュールに沿っているかどうかを
日々チェック。
遅延がありそうであればそこでアラームを出せばよい。
進んでいるなら前倒しさせりゃよい。
調整は最小限。
予め決められたものを遂行することを至上とし、
遅延に対してのみ厳しく目を光らせる。
スケジュールが崩れそうなことには手を出させず、
現状維持を頑なに守り続ける。


こんな「管理」なら至極簡単だ。
けれどもそんな管理職いらない。


スケジュールチェックを重要でないとは言わない。
スケジューリング自体も重要ではないと言わない。
ゆえに監視用の専門役はいないよりはいたほうが遵守されやすい。
けれどもそれしかやらないのであれば管理職いらない。


スケジュールがやばそうな時にアラートと出しても、
「がんばれや(゚Д゚)ゴルァ!!」しか言わず、
具体的な対処をなんにもしてくれない管理職いらない。


知識も調整力も無いから、理由を紡ぎ出せない。
人を見る目も応用力も無いから、押さえつけることしか出来ない。
作業者のモチベーションを下げるだけ下げて、
作業者の作業効率も成果も出さないように動くことしかできない管理者に必要性はあるのか?
いやない。


上記の作業遂行を考えれば、新人でもできる。
スケジュール表を持って、毎日管理対象者達に
「( ´∀`)<どないですか〜」
って聞きにいけばほぼ事足りる。
そんな程度のことだと認識している。


しかし。
しかしだ。
管理職に求めることはそんなチンケな作業だけじゃないのだ。
現場の意見を収集し、業界の知識を収集し、最近の流行を知り、
「今」できること、「将来」やりたいこと、「今」やらなきゃいけないことなどを
しっかり見据えて日々の作業に反映させていくことが求められる。
他愛も無い会話の中でも作業者のモチベーションを高めてくれたり、
今の悩みを解決できる人の情報をくれたり、
新しい方法を教えてくれたりも大事。
スケジュール遂行のために考えられる悪しき状況に対処していくのも大事。
それらをやれてこその管理職だと思うのだ。
賃金格差があってもそれなら納得する。
今回は成功するけど将来崩壊するような体制を作らず、
日々のアクシデントも大きな火事に繋がらず、
毎日が平穏無事な状態に保ち続けることができたなら、できているなら、
その人は間違うことなく「管理」のプロフェッショナルだ。


なんかね。
管理能力のすごい人ってね。
この業界の知識があんましなくても管理できるようになるのね。
「人の言葉」から判別できることがある。
「ヤバイ」か「大丈夫」かは人の表情と言葉から判別できることがある。
「うそつき」か「正直者」かも同様である。
それらの組み合わせた判断に、専門知識はあまり関係ない。
「あったほうがいい」程度のものだと思われる。
ってくらいやれてはる。
そんな人を見たらそれ以降、それができてない管理職ってのが歯がゆくなってしまう。
新参者ならいざ知らず、長年やってるだけのヒトって邪魔よねヽ(´ー`)ノ
って思えてしまう。
てめー仕事しろやヴォケ!!(゚Д゚)!!って思えてしまう。


時代は変わる。
おいらたちの周辺が変わる速度はほかの業種には例が無いほど早い。
だからといって取り残されたくは無い。
管理職でも技術職でもかんけーないけど、
適応能力って大事よね。(´ー`)┌