それは知識だった

テストの仕方を知らない。
デバッグの方法を知らない。
知らないことを一つずつ消していく作業を教えられてない。
仮説を立て、証明していく試行錯誤がわからないのだ。


当人にとって必要性を感じない行動は無駄として扱うのが人の習性である。
それ故に「テストはものすげー大事」ってな知識が無ければ、
テストする環境をつくることを余計なことと思い、
実行時に必要なプログラム以外のプログラムを作ることを不要だと感じてしまうのだ。


拒絶反応は歩みを止める効果を持つ。


モチベーションの多少にもいえることだが、
気分が乗らないときの作業は進まない。
何をしたらよいか解らない作業はすすめようがない。
嫌いなヤツのために何かしてやろうとは思わない。
このようなことが、テスト用のスタブやドライバを作るときにも起きている。


ではどうしたらよいのだろう。
どうすれば状況打破に繋がるのだろう。


原因を模索した結論として。
「次になにをすればよくわからない」状態になっている。
知識がないから次の1手が見つからない状態になっている。
であるとすれば、
実際やって見せるのが効果的であると思われる。
前提知識がないのに100の説明を行ったところで身につくものではないことを思えば、
目の前にあるソースにコードを追加することほうが労力は少なくすみそうだ。


無い知識は足せばよい。
今まで無かったのならば今回でつければそれでよいのだ。