人という生物は都合よく忘れるものだ。
かつての記憶などはいつでも美化されているのだ。
美化できないことは忘れちゃうのだ。


「教える」という立場に立ったとき、
そこにかつて教えてもらう立場だった自分はいない。
できなかったことの自分なんてのは赤の他人なのだ。
ゆえに「このくらいは失敗するだろう」という想定をする際にミスをする。
かつて自分がどれほど予想もつかないことをしでかしてきたかを考慮に入れてないから、
今この教え子がどんな途方も無いことをしでかすかの耐性にならないのだ。


プログラマとして基本的なことがあたりまえにできない新入りを相手にするのはおもしろい。


例えば何気なく私がこういったとしよう。


 (´∀`)<Enterキーを叩いてください。


通常ならばEnterキーをポチっとなくらいの勢いで優しく押すだろう。
しかしキーボードを知らない輩は違う。


     ミ
 (#゜Д゜)つ◇バンッ!!


このように文字通り叩くのだ。
そーゆーよーなのに近しいことをする。
物理的ではなくてもソースを作成する段階で。


具体的な例を出そう。
「次の項目名をそのままStringの変数宣言文を作成すべし」という命題があったとする

  編集前 編集後
    ItemName01 String strItemName01;
    ItemName02 String strItemName02;
    ItemName03 String strItemName03;
    ItemName04 String strItemName04;
    ItemName05String strItemName05;
    ItemName06 String strItemName06;
    ItemName07 String strItemName07;
    ItemName08 String strItemName08;
    ItemName09 String strItemName09;

あなたならこの編集にどのくらいの時間がかかるだろうか?
今の私ならば20秒かからない。
テキストエディタの簡易マクロ万歳だからだ。

しかしそれを知らない者はどうか?

コピペを駆使せずとも自力で全部入力しようが、
10分かかろうができればよいそれはそれでよい。
しかし。
20分かけた挙句にこんなになった例がある。
  編集前 編集後
    ItemName01 string stritemname1;
    ItemName02 string stritemname2;
    ItemName03 string stritemname3;
    ItemName04 string stritemname4;
    ItemName05string stritemname5;
    ItemName06 string stritemname6;
    ItemName07 string stritemname7;
    ItemName08 string stritemname8;
    ItemName09 string stritemname9;
(  д )゜ ゜ 出来てない上に命題に違反している。 「 そ の ま ま 」 は ど こ に 消 え た 。
自分のスタイルはこうかも知らんが、私が出した問題には答えろ。
答えた上での自己主張なら多少認めもするが、問題に対する解答でこれは認めん。(゜Д゜)!!
プログラム言語においては大文字小文字の区別が大事な事は多々ある。 たかが編集。 されど編集。 「意思疎通と確認を怠るとえらい目にあう」っという事態だ。 時間をかけても、本人はがんばったといっても 成果が無ければ何にもなりません。(・_・)


(#゜Д゜)<どあほぅこのボケ!出来て無いやんけカスクズゴミっ!!!

っと怒鳴り散らすことは簡単だけれど、次にはつながらないのでやらない。
なにより昔の自分も同じようなことしてたんだ。
今は忘れた、あの時考え実行した経緯。
思い出せれば、今そうさせないものの言い方やり方を考え出せるだろうか(;´ー`)┌