ソフトウェア開発データ白書2005  日経BP社」を読みました。
ソフトウエア開発データ白書2005


感想。
( ´∀`)<おもしれー


データ白書がこんなにおもしろいなんておもいませんでした。
さすが大手の企業がアンケートに答えているだけのことはあります。


まず、1000のプロジェクトの結果では絶対数が不足していそうです。
未回答件数多すぎ。
例えば「DBMSの利用」において、未回答が433件。回答合計が576件。
実に42.9%が排除されています。
ちなみに回答合計の中に「なし」も「その他DB」も含まれていることから、
答えなかった42.9%の事例ではなにしてたんでしょう?という疑問がわきます。


われらソフトウェアデベロッパーが気になるのは開発言語ですが、
回答のTOPはCOBOLでした。ついでVB。C、Javaの順。
あえてVB.NETと分けてあるところをみると6.0まででしょう。
2005年でもいまだ健在っぷりを発揮していそうです。
ここでも未回答が158件あります。
管理者は言語に興味がない人がいるってことの証明と思えます。


そして。
開発ライフサイクル。
もちろんTOPはウォーターフォール型開発。その割合はなんと97.2%!!
みんな滝壷に落ちてしまえ。
サンプル数が915であるのはさすがですが、あとの94は開発手法も知らないのでしょうか。


デバッグツールの利用もありましたが、これはまだまだ未利用が多いです。
未回答がダントツでTOPなのは認知度に問題があるのでしょうか。


それはさておき、
SLOC規模での測定結果にはニンマリする材料が含まれていました。
最小値と中央値の差と、中央値と最大値の差は圧倒的に違うということ。
業種別、アーキテクチャ別、プラットフォーム別、開発言語別、問わず、
SLOC規模に割合の差こそあれ、最大値が圧倒的に大きいため、
平均値が中央値を下回っているものが見当たりません。ヽ(´ー`)ノ
生産性や、不具合密度、不具合発生数も同様です。

掲載基準を満たした不具合発生数には
最小値:1、中央値:6、最大値:1262
ってのがありました。平均値47.0 (゜Д゜)!!