その昔現場で聞いた会話を思い出してみる。
(..゚Д゚)<そういやこの新しく増員予定のAさん。技術力はあるみたいだけれど年いってるけど大丈夫?
( ´Д`)<ああ、ちょっと使いづらいかもしれませんね〜。
(..゚Д゚)<やっぱり年配の部下ってやりにくい?
( ´Д`)<うちのチーム的にはいらないです。


また、こんな会話も思い出してみる。
(..゚Д゚)<この忙しいのにお前は何をやっているんだ?スケジュール遅れてるんだろ?
( ´∀`)<終わらせるために現状調査を行い、傾向と対策を考えてからやろうとしているんです。
     やり始めはその見た目スケジュール*1から遅れますがこれは必然ですよ。
(..゚Д゚)<それで終わらなかったらどうするんだ!とにかくスケジュールにあわせろ!遅れを取り戻せ!
( ´∀`)<だからそれをやろうとしているんです。
(..゚Д゚)<言い訳はいい!!


前者は年齢が雇用に響いてたことを実感したこと。
ほかのチームの人達がそんなことを言っていた。
後者は忙しいプロジェクトに放り込まれた時の事。
遅れていることに怒りはするが、具体的指示のカケラもない管理者との会話の片鱗。


最近自分がどこかへ身売り面接に行くときに、必ず聞いてみることにしていることがある。
ツールの導入と、開発環境増強の話である。


たいてい渋られる。


ま、当然っちゃー当然な話だ。
とはいえ、ディスプレイを2つにするだけで作業効率は2〜30%向上するようだし、*2
投資コストも安くなったのにやっぱり未だに体制は変わらないのだなーと実感もする。
作業の効率化とセキュリティは両立しないもんなので、
ツールを持ち込んだり、マシンを持ち込んだりして個人やチームや、はたまた全体の開発効率を上げることが出来ても、
それがPマーク的にどうなのよとか、機密保持の観点からはどうなのよとかいう問題は必ず出る。
これはオレだからどーだと言ってみたところで、全員がそうではないというのも道理なので主張しきれることではない。
社会のルールってかこれを無視するのはいけない。


こーゆー時に、その他大勢かそうでないかの基準が明確にあるととっても話がスムーズなんだろなと思う。


だいぶ前に行った身売り面接で落とされたときの話。間に入ってくれてる営業担当者との会話。
面接翌日:
  (..゚Д゚)<今日面接してくれた会社的にはOKだって。あとは元請の担当者のOK待ちだってさ。
その数日後:
  (#゚Д゚)<面接してくれた会社がNG出したってさ。元請関係なしっ
さらにその数日後:
  (..゚Д゚)<なんでも面接した会社というか面接担当はOK出してたんだけど、
      その上のマネージャがNG出したんだって。
  ( ´∀`)<ツールのこととかややこしそうだからって理由ですかね。
  (..゚Д゚)<そうっぽい。お前が面接したんちゃうやろって話やのにな。ムカムカ。
  ( ´∀`)<まーよくある話ってやつですよ。
       優れた技術者を可能性ではなくリスクと捕らえる文化は業界にありますし。
       ただ単純に勝手にツール入れろとか言われたら、めんどくさそうな人物だくらいは思いますよ。
  (..゚Д゚)<そんなもんかな〜。
  ( ´∀`)<そんなもんです。


このときのおいらはリスクとして扱われました。
そんなもんだと思えども、引っ張られた日数を思えば今後おなじよーなことにならないためには言い方変えようと思った。
たとえば。
( ´∀`)<優れた技術はリスクだと思われますか?それとも可能性と思われますか?
とか
( ´∀`)<私はソフトウェアファクトリーを目指していますが、今実現できるのはツールファクトリーです。
      ツールを導入し、今の開発手法に取り入れて全体の作業効率に貢献できますが、
      そーゆーのに興味はありますか?無いのなら帰らせてください。
とか。
いろんなところに行き、いろんな人と話をするといろんな事が聞ける。
良くも悪くもみんなありがたい後の糧になるのはおもろいのーと思う。

*1:EXCELかなんかで一人一人各個人に納期の逆算でひかれた、棒線スケジュール表のことをこう評していた。

*2:http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060423_dualmonitor/