システムの設計段階でプログラマがいない。
構想を模索する段階ではなく、
実案として固める段階でプロフェッショナルがいない。
子供たちががんばって出し合った意見はかわいいもんだが、
実用的であるかどうかはまた別の話が実社会というものである。


だいぶ前にプログラムを調理に例えてた方がおられたが、
まったくもってその通りな例えだとしみじみ思う。


小学生たちが思い思いに作った料理のレシピを
プロのコックは作る事ができるか?
もちろん答えはYesである。
しかして味のほうは保障しかねるといった注釈はつく。


レシピなんてものは見ただけで判断できるレベルというものが存在する。
素材と調味料の相性、調味料の配合割合を見れば作成後の味はある程度想像が付く。
そんな世界を想像もしない輩は全否定するものなのだが、知らないんだからしょーがない。
現実はどっちかといえば前者である。


ゆえに作る前に、レシピを見た時点で断って見ると、いやな話になるとこういわれる。
(,,゚Д゚)<プロのくせに出来ないの?
(,,゚Д゚)<できない理由を聞きたいんじゃない、どうやったら出来るかを聞きたいんだ。
(,,゚Д゚)<お前に出来なくてもあいつは出来ると言ってたよ。


なんとなく癪に障るので、絶対マズイと半ば確信しながらも作ると、次はこういわれる。
(,,゚Д゚)<プロのくせにまずいんでやんの。
(,,゚Д゚)<マズイ理由をレシピのせいにすんな。
(,,゚Д゚)<結局口だけか?


ある時、ヒゲが生えて脂ぎった小学生を相手にしているのかと思ったことがあった。


無茶言う輩は何しても言うとか、
ダメなやつはダメなんだからしょーがないとか、
それこそ口だけな経営者だの営業だのそれに似た気質の同業者だのを切り捨てるのは簡単だ。
しかしてそれでは現実は少しも微塵もカケラも変わらない。


今問題なのは、己の無知を棚にあげて言うやつがいるってこともさることながら
『絶対数が多い』ということだ。
ネコも杓子も専門職を名乗れるおかしなこの業界。
見習いでもマスタークラスとでは戦力に圧倒的差がつくにもかかわらず、
雇用額に大差がつかないおかしなこの業界。


権威付けがあるのと無いのでは話の進み具合が違うことを思うとちょっと欲しくなる。
資格もあるのと無いので差が出る事を思えばとったほうが話が早くなるあたりに価値はある。
なんかとるかな。
とはいうものの、どこかの協会みたいにモデリングマンセーになり、
システム構築も実装がしんどいことになっているのにしらんぷりといったとこの資格はどーかとも思う。


この業界に巣食う多数のしったか素人を駆逐できればスッキリした仕組みになるのかな。
人数いなくてもシステムは作れる事実を思えばこそ、
いかに効率を求めた仕組みにするか否かは大事に思えるのだが。